2023年11月、AIの最前線を走るOpenAIは、ChatGPTのアップグレード版「GPT-4 Turbo」と、カスタマイズ可能な新機能「GPTs」を発表し、AI技術の応用範囲を拡大しました。
今回はこの2つの概要についてご紹介します。
GPT-4 Turboの概要
GPT-4 Turboは、大規模言語モデルGPT-4の進化形で、コンテキストウィンドウを従来の8,000トークンから128,000トークンに増加させました。
これにより、約300ページ分の情報を記憶し、より詳細なドキュメント分析や要約が可能になります。
2023年4月までの最新情報を学習したのでこれまでよりも最近の情報を取得できます。
もちろんブラウジング機能も持っているので、最新情報をウェブ上から取得することも可能です。
DALL・E 3 による画像生成もできます。
これまでのChatGPTのように会話形式のまま画像生成するので、他のAIに比べてプロンプトの入力がしやすいことが特徴です。
GPTsの概要と利用方法
GPTsは、ChatGPTを特定の用途に合わせて簡単にカスタマイズできる新機能です。
端的に言うと「オリジナルのAIボットが作れる」ということですね。
例えば、ボードゲームのルールを教えるAIや、文章の指導を行うAIなど、用途に応じたカスタマイズが可能です。
この機能はAPIの呼び出しにも対応し、様々なカスタマイズが実現できます。
当初はChatGPT PlusとEnterpriseのメンバーに限定されていましたが、将来的にはより多くのユーザーが利用できるようになる予定です。
まとめ
GPT-4 TurboとGPTsの導入により、ChatGPTはより多様な情報を処理し、個々のニーズに応じたカスタマイズが容易になりました。
これらの革新により、ビジネス、教育、エンターテイメントなど幅広い分野でのAIの活用が一層進むと予想されます。
個人や組織がAIをより具体的な目的に使用し、効果的なコミュニケーションやタスク管理を実現する道が開かれています。