LINE公式アカウントの配信において「絞り込み配信」は、企業や店舗のマーケティングに欠かせない機能の一つです。
今回は、LINE公式アカウントの絞り込み配信について、7種類のオーディエンスを紹介しながら、それぞれの特徴や使い方について解説していきます。
これらのオーディエンスを使いこなすことで、よりターゲットに合わせたメッセージ配信が可能になり、効果的なマーケティングを実現することができますよ。
絞り込み配信とは
絞り込み配信とは、その名の通り配信する相手を絞り込む方法です。
LINE公式アカウントでは絞り込む対象のことを「オーディエンス」と呼びます。
オーディエンスを細かく設定することで、1人1人に合った内容を送信することができ、反応率やコンバージョン率の向上が期待できます。
絞り込み配信の種類と特徴
絞り込み(オーディエンス)にはいくつか種類があります。
絞り込む方法が違う7つの種類は以下の通りです。
- ユーザーIDアップロードオーディエンス
- クリックリターゲティングオーディエンス
- インプレッションリターゲティングオーディエンス
- チャットタグオーディエンス
- 追加経路オーディエンス
- ウェブトラフィックオーディエンス
- 予約オーディエンス
それぞれの詳細と使う例をご紹介しますね。
ユーザーIDアップロードオーディエンス
ユーザーIDアップロードオーディエンスは、対象となるユーザーのIDをファイル形式でアップロードすることで、オーディエンスを作成することができます。
ユーザーIDアップロードは、LINE Official Account Managerの[オーディエンスターゲティング] > [ユーザーIDアップロードオーディエンス] > [新しいオーディエンスの作成]から行えます。
対応しているファイル形式は、TXT形式とCSV形式です。
使い方の例
例えば、LINE公式アカウントでイベントを開催する場合、予めイベントに関心のあるユーザーを対象にオーディエンスを作成しておくことで、より効果的な配信が可能になります。
その際に、事前にイベントに参加希望のユーザーに対して、参加案内のメッセージを配信することができます。
また、クーポンを配信する際には、クーポン利用希望者のみを対象にオーディエンスを作成して配信することもできます。
ユーザーIDアップロードオーディエンスは、対象となるユーザーの情報を事前に収集しておくことで、より的確なターゲティングを行うことができます。
クリックリターゲティングオーディエンス
クリックリターゲティングオーディエンスは、過去に配信したメッセージに含まれるリンクをクリックしたユーザーを対象にしたオーディエンスです。
配信したメッセージのリンクがクリックされたかどうかを判定し、クリックされたユーザーをオーディエンスとして作成することができます。
このオーディエンスは、より効果的な再配信が可能になると同時に、リンクをクリックしたユーザーの興味関心が高いことが想定されるため、より高い配信効果が期待できます。
使い方の例
例えば、LINE公式アカウントで商品ページへ誘導するリンクを含んだメッセージを配信した場合、リンクをクリックしたユーザーを対象にクリックリターゲティングオーディエンスを作成することができます。
このオーディエンスに対して、再度同じ商品に関するメッセージを配信することで、より効果的な販促が可能になります。
また、ある特定のテーマに興味を持っているユーザーを対象に、テーマに関する情報を配信した場合、リンクをクリックしたユーザーをクリックリターゲティングオーディエンスとして作成することで、より的確なターゲティングが可能になります。
インプレッションリターゲティングオーディエンス
インプレッションリターゲティングオーディエンスは、過去に配信したメッセージを開封したユーザーを対象にしたオーディエンスです。
配信したメッセージが開封されたかどうかを判定し、開封されたユーザーをオーディエンスとして作成することができます。
このオーディエンスは、配信されたメッセージに対して興味を持っていることが想定されるため、より高い配信効果が期待できます。
使い方の例
例えば、LINE公式アカウントで商品情報を配信する場合、商品に関心を持っているユーザーを対象にインプレッションリターゲティングオーディエンスを作成することができます。
このオーディエンスに対して、商品ページへ誘導するリンクを含んだメッセージを再配信することで、より効果的な販促が可能になります。
また、ある特定のテーマに関する情報を配信した場合、メッセージが開封されたユーザーをインプレッションリターゲティングオーディエンスとして作成することで、より興味関心の高いユーザーをターゲティングすることができます。
チャットタグオーディエンス
チャットタグオーディエンスは、チャットに付けたタグを対象にしたオーディエンスです。
チャットにタグを付けることで、特定のトピックに関心を持っているユーザーを抽出することができます。
このオーディエンスは、興味関心の高いユーザーをよりターゲティングし、より的確な配信が可能になります。
使い方の例
例えば、LINE公式アカウントで特定のイベントに関する情報を配信する場合、チャットにタグを付けて、イベントに関心を持っているユーザーをチャットタグオーディエンスとして作成することができます。
このオーディエンスに対して、イベントの詳細や参加方法などの情報を配信することで、より効果的なイベント告知が可能になります。
また、特定のトピックに関する情報を配信した場合、チャットにタグを付けて、興味関心の高いユーザーをターゲティングすることで、より効果的な配信が可能になります。
追加経路オーディエンス
追加経路オーディエンスは、特定の経路で友だち追加したユーザーを対象にしたオーディエンスです。
LINE公式アカウントを友だち追加する際、QRコードやLINE IDなど、複数の方法で追加することができます。
このオーディエンスは、追加経路ごとに異なる特性を持っているユーザーをターゲティングし、より的確な配信が可能になります。
使い方の例
例えば、LINE公式アカウントで特定の商品を販売する場合、追加経路オーディエンスを作成して、商品に関心を持っているユーザーをターゲティングすることができます。
QRコードで友だち追加したユーザーには、店頭で商品を見たユーザーが多く含まれるため、店舗での販促が有効です。
一方、LINE IDで友だち追加したユーザーには、特定のイベントやキャンペーンに関心を持っているユーザーが多く含まれるため、イベント情報やキャンペーン情報の配信が有効です。
追加経路に応じた配信を行うことで、より的確なターゲティングが可能になります。
ウェブトラフィックオーディエンス
ウェブトラフィックオーディエンスは、LINE Tagのトラッキング情報を基にしたオーディエンスです。
LINE Tagを利用することで、LINE公式アカウントを訪れたユーザーの行動データを収集することができます。
このオーディエンスは、LINE公式アカウントとウェブサイトを連携させることで、ウェブサイトでのユーザー行動に基づいたターゲティングが可能になります。
使い方の例
例えば、LINE公式アカウントで特定の商品を販売する場合、ウェブトラフィックオーディエンスを作成して、ウェブサイトで商品ページを閲覧したユーザーをターゲティングすることができます。
このオーディエンスに対して、商品の詳細や購入ページへの誘導などの配信を行うことで、より効果的な販促が可能になります。
また、ウェブサイト上での特定のコンテンツに関心を持っているユーザーをターゲティングすることもできます。
例えば、ウェブサイト上のブログ記事を読んだユーザーに対して、関連するコンテンツの配信を行うことで、興味関心の高いユーザーへのアプローチが可能になります。
予約オーディエンス
予約オーディエンスは、LINE公式アカウント上で予約したユーザーを対象にしたオーディエンスです。
LINE公式アカウントを通じて予約を受け付ける場合、予約の申し込み時にユーザー情報が収集されます。
このオーディエンスは、予約したユーザーに対して、特定の情報やサービスの配信を行うことができます。
使い方の例
例えば、レストランの予約システムをLINE公式アカウントで運用している場合、予約オーディエンスを作成して、予約したユーザーをターゲティングすることができます。
このオーディエンスに対して、予約したレストランの情報や特別なサービスの提供などを行うことで、リピーターの獲得や顧客満足度の向上が期待できます。
また、イベントの予約システムを運用している場合にも、予約オーディエンスを作成することで、イベント参加者に対して情報や特典の配信を行うことができます。
予約オーディエンスを活用することで、顧客のニーズに応じたマーケティング施策を展開することが可能になります。
まとめ
LINE公式アカウントの絞り込み配信には、7種類のオーディエンスがあります。
それぞれのオーディエンスは、ユーザーIDアップロード、クリックリターゲティング、インプレッションリターゲティング、チャットタグ、追加経路、ウェブトラフィック、予約に分類されます。
これらのオーディエンスを使うことで、過去の配信結果やユーザー情報を元に、よりターゲティングを細かくすることができます。
クリックリターゲティングオーディエンス、インプレッションリターゲティングオーディエンス、追加経路オーディエンスは、日常的に活用しやすく、様々なシーンで効果を発揮することが期待されます。
次回の記事では、これらのオーディエンスを実際に使う場合に、どのタイミングだとどれが適しているのか?をぼくなりに考察してみます!